2010.07.02
テスト結果が返る時
「先生、聞いて、聞いて。すごいで…」
学校のテスト結果が返ってくる頃、アウラの中ではその結果をそれぞれの生徒が先生に報告する場面が見られます。中3のT子は、そんな彼らの中でも特に変化の大きかった生徒の一人かもしれません。
「ほら、数学86点、英語83点」
「へーT子、すごいな」
「だって、私、2年生の時、数学も英語も20点台やったもん」
「すると、4倍?」
「そう、4倍くらいの点数がとれるようになった」
「家の人もびっくりしたはる?」
「お母さん思わず、おばあちゃんに電話したはったもん」
「あっそう。よかったね。でも、T子は本当に変わったね。まあ、点数のこともあるけど、何ていうのかな、今までは“もうどうせやっても無理”って勉強を諦めていたと思うんや、でも今は自信が感じられる。“私もやったら何とかできる”っていう自信。これが大事なんやと思う。アウラに来てT子が手に入れた最大のものは、その感覚なんやと思う」
「はい」
子どもたちが本当に変わる時は、何かこうグーッと変わっていくんですね。それが私たち大人とは大きく違う点かもしれません。T子の場合、その変化はまず数学で起こりました。何か一つでもいいんです。その教科を媒介にして、その子の中にある自信が芽生えてくれればいいんです。彼女は、学習に関して強い劣等感を持っていたので、それが薄まっていくだけで、自信が生まれるのです。あとはその自信を裏付けるようなテスト結果のような具体的なものがあればいい。
T子は、今学期に長かった髪の毛を思い切って切りました。ショートヘアになった彼女は、その外見の雰囲気さえもどこか知的なものに感じられるようになっていったように思うのは、私だけではなさそうです。
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