2010.06.20

学び

早いもので、もう六月になりました。
雨が降ったり降らなかったり…
お天気に一喜一憂させられる毎日です。

そんな中、先日、我が家で八年間飼っていた愛犬が、亡くなりました。心臓が悪かったらしく、何度か発作を起こすなど、亡くなる前の三日間は夜もなかなか眠れないくらい本当に苦しそうにしていたのですが、息を引き取るその瞬間は、あまり苦しまず、眠るようにして死んでいったので、それだけでもよかったかな、と思っています。

こういった生き物の死、を目の当たりにして、生きていたものが死んでいくって、すごいことだな、これもまた「学び」の一つだな、と思いました。

そこで、いつかある本で読んだような気がした、「人間が「死」を目の当たりにし、それを日常的なものだと捉えることが、年々少なくなってきている」という文章を思い出しました。

私が幸運なことに死に目にあうことのできた二人の祖父は、病院のベッドの上で、いろいろな管につながれ、様々な機器に囲まれ亡くなっていきましたが、現代社会に生きる多くの人が、そういった臨終を迎えるのではないかと思います。古今を問わず、親しい人の死はとてつもなく悲しいものですし、少しでも長く生きて欲しいと思う気持ちはあって当然だと思いますが、確かに、そのような状況で迎える「死」は、私自身の日常の延長線上にあるものだとは考え難いような気がします。あくまでも、非日常的な、言葉は悪いかもしれませんが、大きなイベントのような印象を受けるかもしれません。

そういった中で、愛犬が、病院でなく我が家で死を迎えたことに、私は衝撃を受けました。昨日までこの家で生きていたものが、今はもうこの家で死んでいる、という自明の事実に、「死」を改めて身近に感じ、衝撃を受けたのだと思います。生きとし生けるものはいつか死んでいく、そんな当たり前の事実と、その「死」は私達が生きる日常の延長線上にあるものなのだという意識を、私は愛犬の死から教えてもらいました。本当に人生は、学びに満ちているのだなぁと思いました。

日常に溢れる、小さかったり大きかったりする出来事に何を見出すかは人それぞれですが、そんなものの中から「学び」を得ていけると素敵だな、そう思いました。

中学生の皆はもうすぐ定期テストです。
定期テストというイベントや、それにむけて準備することから、皆が何かを学んでいってくれると嬉しいなと思います。

2010.05.16

神戸・明石・須磨・淡路島

ご無沙汰しておりました、田中です。

先日私は、大学の学科で、一泊二日の合宿研修旅行に行って参りました。
ちょうど今から一年前にこのアウラのブログで、奈良・桜井への合宿研修旅行の様子をご紹介したのが昨日のことのようです。
タイトルにもあるように、今年は兵庫県への旅でした。
今回は、尾上神社、須磨寺、関帝廟などを見て回りました。

一日目に訪れた尾上神社の境内には、謡曲『高砂』に謡われた「尾上の松」があります。
その初代尾上の松から数えて、現在は五代目尾上の松なんだそう。
それまでの尾上の松は、松食虫のために枯死したり、戦の際、薪にするために切り倒されて死んでしまったりしたのだとか。
現在の五代目尾上の松は、樹齢約100年。
このまま美しく生きていって欲しいものです。

二日目に訪れた須磨寺は、源平合戦にゆかりのあるお寺。
16~17歳で源氏方の熊谷次郎直実に涙ながら首を斬られて亡くなってしまった平敦盛の首塚があるお寺です。
敦盛は、「青葉の笛」という歌でも有名ですよね。
(ちなみに、青葉の笛は、笛の名手であった敦盛の死の際、腰に残っていた笛のことです。今も須磨寺に残っています。)
アウラに通っている皆と同年代の少年が戦によって命を落としていた時代に、心を馳せてみるのもよいかもしれません。
(平敦盛の最期を描いた作品としては、『平家物語』や『源平盛衰記』などがあります。)

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(敦盛の首塚です)


その次に訪れた関帝廟とは、明治以来華僑に信仰されてきた神戸唯一の中国寺院です。
そのご本尊は、中国三国時代の蜀の武将で知られる関羽。
三国志の登場人物として記憶している方も多いのでは。

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すごくきらびやかな建物で、日本の寺院とはまた違った魅力を感じることが出来ます。


私が今回の合宿研修旅行で訪れた場所を書き連ねましたが、このほかにも兵庫県には、文学とも関係がある様々な歴史的寺院などが存在しています。
(今回あまり触れなかった明石も、源氏物語で光源氏が下った場所として、そして光源氏が愛した女性の一人である明石の君の名でも有名ですし、淡路島も、百人一首に収められている権中納言定家(藤原定家)の歌「こぬ人をまつほの浦の夕なぎにやくやもしほの身もこがれつゝ」で知られています。)

このように、感受性が豊かな若い時代に歴史的な寺院や建物、遺跡を訪れて、先人達の人生や歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

2010.02.12

あけましておめでとうございます(遅)

大変ご無沙汰しております。
以前最後に書いたブログが、12月10日のものだったので、約2ヶ月ぶりの更新です。
私は、やっと大学のテストが終わり、今は5~6本あるレポートの執筆に悪戦苦闘しています。

アウラの塾生たち、特に中学3年生の受験生の皆は、迫り来る入試本番に落ち着かない日々を過ごしているのではないでしょうか。
(もう無事終わった生徒に関しては、お疲れ様でした!)

昨年度は大学受験という大イベントに若干息切れしていた私も、今年度はゆったりした冬を過ごすことが出来ました。
そこで我が家では、今年は受験もないし、そして私は今年で二十歳だし、ということで、約10年ぶりにお雛様を飾ることになりました。
10年ぶり…
本当に不精な家族だなぁとは思いますが、7段もある雛壇の骨組みと、人形や毛氈その他諸々を天井収納庫から引っ張り出してくるのは本当に難儀なのです。(言い訳です。)

その完成形がこちら。

Image014.jpg

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やっぱり飾ってみると素敵です。
今は亡き私の祖父が初孫である私に買ってくれたもの。
これからも大切にしたいと思います。

ここで、江戸時代における3月3日の過ごし方、あるいはそれがどう考えられていたかを、貝原益軒の『日本歳時記』で見てみたいと思います。
(私の現在のレポート地獄が功を奏し、たまたま歳時記が手元にありました…)

「今日めのわらはのたはぶれ事に、ひゐなあそひとて、ちいさき人形をもてあそぶ事あり。ひゐなあそびの事は、源氏物語などにも見え侍れは、いにしへより有し事なり。又源氏に十にあまりぬる人はひゐなあそびはいみはへるものをとあれば、十よりうちにてする事ならし。」
(『日本歳時記』 八坂書房 1972年)

…「十にあまりぬる人はひゐなあそびはいみはへるものをとあれば、十よりうちにてする事ならし。」
江戸時代の常識では、お雛遊びは十歳以下の子がするものだったんですね!

以上、19歳でまだお雛様を飾ってうきうきしている田中からでした。

2009.12.10

いいなあ

寒さも厳しくなり、12月らしさが増してきました。これまでにも、風邪やインフルエンザ等でアウラをお休みしていた生徒が何人かいたので、今まで以上に体調管理に気を配って欲しいと思う今日この頃です。

けっこう前の話になるのですが、アウラの中学三年生の生徒が、塾長と高校進学後の進路について話し合っている姿を見かけました。塾長に、高校のことや大学のこと、将来つきたい仕事のことなどを真剣な目で質問していた姿が印象的でした。私が中学三年生だったとき、こんなにも自分の進む道について深く考えていただろうかと思い、感心したのを覚えています。

当時を振り返ってみると、私の周りには、高校卒業後の進路について専門的なことを相談できる人がいなかったなあと思います。(当時私が進路についてあまり真剣に考えておらず、専門的知識が必要な相談事をしたいと思うようなことがあまりなかったのも一つあるかもしれませんが…)

その点を考えると、「塾」のよさはこんなところにもあるのだなと思いました。自分の保護者や学校の先生以外にも、悩み事や進路のことを相談できる大人がいるという安心感は、計り知れないものだと思います。子どもは、大人が対等に自分たちと対話してくれることで、深い安堵感を覚えますし、そしてそれは、自分が一人の人間として認められるという、自己の存在を確認できるプロセスの一つでもあると思います。

このように、「塾」というものに通ったことがなかった私は、先に述べたような塾長と生徒の姿を見て軽い衝撃を受けました。ああ、こんな姿もありなのか、と思いました。私が「アウラに通っている子どもたち、いいな」と思った瞬間でした。

生徒として「塾」のよさに気付くことはなかった私でしたが、このような素敵な光景を見せてもらえたことで、教える側の先生として新たな「塾」のよさに気付くことができました。

2009.11.08

11月になって、亀岡では朝に霧が見られるようになってきました。
本当に久しぶりのアウラブログに登場の田中です。
気温の変化に身体がついていかないのか、風邪をひいてしまった私ですが、生徒たちにうつさないように気をつけます!

さて。
基本的に根がインドアな私がこの場所で提供できる情報といえば、読んだ本の情報くらいなもので、毎回大変申し訳ないのですが、今回もそんな感じです…。

今私が読んでいるのが、与謝野晶子訳の『源氏物語』。
実はこの本、8月19日のブログに書いていた、下鴨神社の古本市で手に入れたものなのです。(やっとこさ読み始めました…)

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ここでみなさんに見ていただきたいのが、この河出書房出版の日本文学全集、与謝野晶子訳『源氏物語』の監修メンバーの豪華絢爛さ。

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『友情』で有名な武者小路実篤に、小説の神様志賀直哉、ノーベル文学賞を受賞した川端康成に、『しろばんば』の著者井上靖、文芸評論家の山本健吉!!
日本文学を大学で学ぶ私にとっては、血が騒ぐメンバーです。

今学校で源氏物語を演習教材として使っていることもあって、とても楽しんでこの本を読んでいます。
この物語が、およそ千年も前から日本に存在してきたなんて、とても素敵に思います。
そして、こんなに面白い作品を千年も前に生み出した日本という国の土壌の豊かさも、誇りに思えます。

日本が誇る多くの文学作品、ご一読してみてはいかがでしょうか。
私ももっとたくさん本を読んでいきたいと思います!


ここで書きたいことがたくさんあるように思うのですが、なかなか筆(?)が進まず、書くのはいつも本のことになってしまいます…
これからはもっと頻繁に、そしていろんな話題を更新できるように頑張りまーす!
(自分にプレッシャーをかける私。)

皆さんお身体ご自愛なさってくださいね。

2010 July

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